横浜茶話会絵本大賞創設について

絵本をとおして大人も気づきを得ることが多いと感じています。絵本に関する賞はたくさんありますが、私たちは「大人にも読みごたえがあり、そして社会的なメッセージも込められた一冊」を選出し、横浜茶話会絵本大賞として讃えることとしました。 

<選定方法>

①選定範囲 第2回は2023年に国内で日本語で発行されたものとします。

②選定方法 選考委員が予備選定を行い選定理由を付して、選考会議に候補作を提出します。

③大賞決定 選考会議にて意見を交換しながら満場一致にて選定します。

④受賞作広報 著者にお知らせするとともに、読書会課題絵本などとして広く周知していきます。

 

2023年横浜茶話会絵本大賞選考

<第2回横浜茶話会絵本大賞2023年選考過程>

 

■選考委員が6人となりました。

■選考委員顔合わせ 2023年11月27日 オンライン

■第1回選考会議 2024年1月29日 オンライン開催

■第2回選考委員会 2024年3月18日 オンライン開催

選考委員による選考理由の説明を受けて質疑応答を行う。ひととおりの質疑を経て予備選考を行う。

■第3回選考会議 2024年5月10日 新宿にて開催


2023年第2回横浜茶話会絵本大賞エントリー絵本の概要・評価

第2回横浜茶話会絵本大賞選考委員会への推薦作品が出揃いました。タイトルの五十音順です。


『人形からとどいた手紙-ベルリンのカフカ』           

ラリッサ・トゥーリー/文 レベッカ・グリーン/絵 野坂悦子/訳 化学同人 2023年11月

 若くして亡くなった作家フランツ・カフカの優しさと機転の利いた少女との触れ合いのひとときを描いた真実の物語ですが、作者あとがきでさらに作品の味わいが変わります。 

 <概 要> 

ある秋の日、カフカは恋人のドーラとベルリンの公園を散歩していたが、スープシーという名の人形をなくしてしまい悲しんでいる少女イルマと出会う。 カフカは「スープシーはちょっと旅に出たのだと思う。僕は郵便屋さんなのでスープシーからの手紙を預かっているよ」と機転を利かして、以降、カフカはスープシーに成り代わって手紙をしたためてイルマに手渡す。スープシーは世界中を旅行していて旅先からの手紙を出した。しかし、カフカは結核で体調を崩してしまい手紙が一時途絶えてしまう。そしてスープシーからの最後の手紙として「私は南極の果てに冒険に出かけることにしました。苦しい旅なのでイルマとはもう会うことはできない。あなたは勇敢で何でも出来る女の子だよ。あなたの人形だったことが私の自慢です」としたため最後の手紙を手渡す。イルマは自分のこれからの人生をスープシーに重ねて、ノートとペンを手にして人生(冒険)を記録していく希望に満ち溢れた未来を想い一歩を進み出す。

 

<評 価> 

この絵本の評価は「グリーフケア」と「ジェンダー」の視点にある。

〇カフカの優しさとしてのグリーフケア

カフカは社会に馴染みにくい感覚を背負いながら『変身(目覚めると得体のしれない虫らしきものに変身していたサラリーマン)』、『城(目の前に存在しながらも辿り着けない城)』などを描いて注目をされたが42歳にて結核で逝去。この物語はカフカの恋人であったドーラ・ディアマンがカフカの死後に公表した、1923年にステーグリッツ公園での実話が元となっているが手紙は発見されていない。また、『ブルックリン・フォリーズ』ポール・オースター/著にもこの情景が描かれている。筆まめなカフカならではの逸話ではあるが、結核に蝕まれながら、見ず知らずの大切な人形を失った失意の少女の気持ちに「手紙」という形で3週間にわたり寄り添い、最後は探検という人生最大の冒険への旅立ちという形で愛するイルマとの別れに終止符を打ち、少女の哀しみを日常へと戻すことができた。人形からの架空の手紙という発想、そしてそれを受け入れて癒しと化した純朴な少女が再生していく「グリーフケア」とも言える物語である。

〇「結婚」という結末を「冒険・自立」というジェンダー視点を絡めて改変

元となった逸話では、カフカはこの手紙をどう終わらせるかについて悩み、当時の女性の幸せと思われていた「婚約から結婚までの幸せなステージを生き生きと描くこと」でイルマとの手紙のやり取りを終えたとされている。しかし文を書いたトゥーリーはジェンダーが進んだ時代背景を考慮して「南極探検として広い世界へと進む女性」と改変して発刊をした。


『はねをならべて 2わのコウノトリのきずなのはなし』      

キャレン・レヴィス/さく チャールズ・サントソ/え いわじょうよしひと/やく BL出版 2023年4月

仲の良い2羽のコウノトリの、試練を乗り越えて19年の生涯を共に過ごした「遠い距離と時間」を繋いだ深い絆の実話です。

 

〈概要〉

コウノトリのクレペタンとマレナはクロアチアで一緒に過ごす仲の良いカップル。秋になると仲間たちと飛び立ち南アフリカで冬を過ごしていた。ところがある日、マレナが大けがを負ってしまい飛び立つことができなくなってしまう。ひんやりとした秋を迎え、クレペタンはマレナを残して旅立たなくてはならないが、お互いの羽を1枚交換して「さよならは友情の終わりではないよ」とのおじさんの言葉をお互いに信じて・・・。2羽のコウノトリをつなぐのは流れる雲に乗せたユーモアと瞬く星に預けた物語をともに感じること。それから毎年、秋に旅立ったクレペタンは春には南アフリカからマレナのもとに戻り、羽を並べて、お互いの冒険の話を一晩中語り合って生涯を過ごした。

 

〈評価〉

青い空で互いに見つめあい羽を並べて飛ぶ風景を描いた表紙に引き込まれる。私たちにはなじみのないコウノトリであるが北欧あたりでは人々の暮らしに溶け込んでいる。この絵本に描かれたコウノトリの物語は実話であり、19年に渡って生涯を共にすごして66羽の子どもを作ったとされている。こうした真実が見つめあう2羽から滲み出てくるのだろう。

 

コウノトリは季節によって住む場所を移動する渡り鳥でぶ鳥」と呼ばれている。また、仲睦まじいことでも知られ、この絵本のように、どちらかが死なない限り毎年同じ相手と子育てをする。主人公のコウノトリのクレペタンとマレナは、マレナの翼が折れてともに旅立つことができなくなった大きな挫折(大空を一緒に飛べない。暖かな地でともに過ごせない。 毎晩、語り合うことができない→孤独)を抱えながら、マレナを見守る人々の支えもあって、毎年旅立つクレペタンは、欠かさずマレナのもとに戻ってきて子どもを産み育てあげた。日本では年間で、結婚したカップルと離婚したカップルを比較すると、3組に1組は離婚するとされている。そして離婚する原因の一位としてあげられるのは、男女とも「性格の不一致」であり、熟年離婚の増加もお互いの思いのすれ違いの先に待ち構えているのだろう。

この物語は、「実話」を描いたところに深みと説得力があり、私たちの婚姻生活に当てはめた場合、果たしてこうした試練を乗り越えて愛を育んでいくことができるのだろうか?と驚嘆を覚える。単なるコウノトリの愛のドラマに終わらせることなく、このカップルが交わした「ながれる雲にじょうだんを、またたく星にものがたりをあずけておくね」との約束が実現できる、カップルでワクワクドキドキを楽しめる社会づくりへと思いを馳せた。


「ここにいるよ」                        

シズカ/作・絵 月とコンパス/出版 2023年11月6日

 

〈概要〉

この世を去ったボクの猫毎日朝から寝るまで、寄り添い過ごしていた愛猫が亡くなってしま悲しみにうちひしがれるボク。そんなボクに愛猫の声が、姿が、気配がする。

作者のシズカさんが亡くなってしまった愛猫に捧げる、箔押しの表紙が素敵な仕掛け絵本。

透明なページにいる猫がボクに寄り添い、心温まる余韻の残る絵本となっている。

ベルギーの出版社で作家デビューをし、本作は原案「ココニイルヨ」に立ち返り再構成した初の日本語版となる

 

〈評価〉

箔押しの美しいシンプルな装丁の絵本。ボクと愛猫の寝ている姿が描かれている、愛らしいイラストだ。最後のページと同じイラストになっており作者が伝えたいメッセージもこのイラストに込められているように思える。

愛する飼い猫は家族同様であり、この絵本では猫として描かれているが、家族や親しい人を亡くした人の気持ちにも寄り添い慰めてくれる絵本でもあると感じた。

朝から寝るまで、ふとした拍子に亡くなった人を思い浮かべる。なんとも言えぬ深い悲しみの感情で涙を流し何も考えられない状況のときには誰の言葉も、ものも、響かないのではと思う。

この絵本の透明なページの猫はページをめくるとボクに寄り添う仕掛けになっており、

 

次のページには「ここにいるよ」という文が下にひっそりと書いてある。どんな場面にも、そのように猫は寄り添い「ここにいるよ」と話しかける。見えないけれど、ボクには感じられるようになってくる。飼い主のボクと亡くなった愛猫がボクの心のなかで一体になるとき

悲しみが癒やされる。ボクと愛猫が一体となり、いる、いないという現実ではなく愛するということがどんなことか亡くなったということは悲しいけれども別れではないということを感じさせてくれるように思った。

愛するということはいろんな表現があるけれども悲しみと愛する気持ちを感じ、癒やされたいと思う時、ふとした拍子に手に取り味わいたい、

そんな大切な絵本ではないかと思う。


『ゆうやけにとけていく』                  

ザ・キャビンカンパニー/作 小学館 2023.7

一日の終わり、沈みゆく夕やけが、人々の様々な感情をやさしく包み込む様子を描く

 

〈概要〉

風がふき、空気がひんやりとなって、においがかわる。太陽がゆっくりと沈む。だんだんと、空を赤く染めゆく夕やけは、どんな子のところにもやってくる。一日めいいっぱい遊んだあの子にも、ちょっと思い通りにいかなかった日を過ごしたあの子にも、そして、寝床へと帰りをいそぐ鳥たちにも。じっとりと暑かった日に、凍えそうに寒かった日に、夕やけは、その一日の終わりの空気をつつみ、美しい色を見せ、沈んでゆく。それは、せいいっぱい生きた私たちの感情がひとつにまざってできたその日一日分の色。そして、それは最後ひとすじのひかりとなり、夜の闇に吸いこまれる。

 

〈評価〉

 

夕方、日没に空を赤く染める夕やけは、時間によって刻々と色を変え、また季節によっても色を変える。見開きごとに、太陽が沈みゆく風景と、その時その場に居合わす人々の姿が描かれるが、ページをめくるごとに、時間も少しずつ経過し、季節も春から冬へ四季が移り変わるように描かれている。幾通りもの複雑な色合いで描かれる夕やけは、幻想的で、その色彩により、様々な感情を呼び起こさせ、読み手にその時その時でちがう情景を浮かび上がらせる。画中に登場する人々は、いつかの自分や、いつかの自分の身近な人物かもしれない。それらと重ね合わせながら、一緒にそのひと時の夕やけを体感しているかのよう。春から冬へと四季の移り変わる様、また、刻々と時間の経過とともに色を変え、夕やみに沈む夕やけの景色は、人生とも重ね合わせているようにも感じられる。各々の夕やけの時の描写のページが終わると、夕やけによって湧きあがった感情が、あたかも鳥と一緒になって太陽を超えていっているような描写が一枚入る。その後、人々の思いがひとすじの光となって、太陽と一緒に夜の闇にとけていき、その空に今度は無数の星たちが光り輝く。過ぎ行く一日が愛おしくありますよう…、人生の終わりに今までを愛おしく思えますようにという肯定感を引き出すような情景だ。その日の終わりに、そっとやさしく手を添え、背中を支えてくれる、美しい夕やけの風景は、私たちにとってそんな存在なのかもしれない。そんな夕やけのやさしさに包まれたような絵本になっている。


『どうぞめしあがれ!』                         

佐野・ブーゼルダ・マリア/原案 松田奈那子/文と絵     ほるぷ出版 2023年8月

 

マリアはモロッコの女の子。海辺の町に家族で住んでます。わけあう習慣のあるモロッコでは今日も街のあちこちから「ビサハウラハ!(どうぞめしあがれ)」が聞こえます。

 

 <概 要> 

モロッコ人のお父さんと日本人のお母さん、お兄さんお姉さんの5人家族でモロッコに住む少女マリア。ある日友達のアミンがお裾分けにくる。アミンのお母さんの手作りのパスティラだ。次の日曜日、マリアのお母さんが作った鶏のからあげをマリアがアミンのうちにお裾分けしに行く。「モロッコではね、おいしいものをつくったら、みんなでわけあうの」お皿に山盛りになった鶏のからあげはアミンのうちにつくまでにも少しお裾分けされていく。また次の日曜日はアミンが、またまたつぎはマリアが街の人々とかかわりながら通ってくる。

モロッコの色彩豊かな街並みや生活などの文化と、言葉や習慣など人々のぬくもりが松田奈那子氏のふんわり優しい絵を通じて伝わってくる。松田氏自身もモロッコに2年住んだ経験を持つ。また原案の佐野・ブーゼルダ・マリア氏は絵本のマリアと同じモロッコ人の父と日本人の母の元4人きょうだいの次女としてモロッコの首都ラバトで育った。

 

<評 価> 

 

目の大きい異国の少女がニコニコしてこちらへ大皿を見せている。皿の上には日本ではおなじみの海苔のおにぎり、エビやかぼちゃの天ぷら、かき揚げ。少女の後ろにはカラフルな布がいくつも天井から垂れ下がる。そこは熱気あふれるモロッコの市場だ。表紙をめくると異国の珍しい家の中(よく見ると日本の風鈴やお箸)、さらに進むと見開きいっぱいに湯気の立つお料理をもつカール髪に日に焼けた笑顔の男の子があらわれる。主人公の少女と友人の男の子が街を通って行き来すると、同年代のお友達や世代を超えた知り合いもあらわれていっしょに異国を歩いているような気分になる。何度も出てくる「シュクラン!(ありがとう)」は発音を調べたくなるし、珍しいお料理の名前や味や香りの解説、巻末のモロッコのオムレツのつくりかたなど異文化へのあこがれと好奇心が五感総動員で掻き立てられる仕掛けも満載である。

原案者のテーマ「異文化理解」「多様性」が自然と読み手の中に入ってくる。人種的偏見を乗り越える、言葉にすると難しそうだけれど美味しいものと優しい交流で笑顔にならない人はいない。読みながら自然と笑顔になっている自分にも気づくそんな絵本である。


『どうして こわいの?』                   

フラン・ピンタデーラ/文 アナ・センデル/絵 星野由美/訳 偕成社 2023.2

 

[概要]

この本は、かみなりで停電になった夜、マックスがお父さんに「こわい」という感情についてたずね、「こわい」時はどのような時か、それはどんなことなのかを考えた本です。

   ある夜、かみなりのせいで停電になりました。マックスは真っ暗なキッチンで、お父さんが灯してくれたロウソクの火を見つめています。そして、ふと、「おとうさん、こわいと おもったこと ある?」と、たずねます。しばらくして、「そうだな、マックス。だれにでも こわいって おもうことは あるよ…」と優しい口調で答えます。そのあと、お父さんはどんな時にこわいと思うか、なぜこわいのか、ひとつひとつの「こわい」について、話してくれます。マックスはその度に、その「こわい」を想像し、自分自身の身をおき、体験していきます。すべての「こわい」が語りつくされる前に、部屋にあかりがもどます。電気を消し、寝る支度をしようとするお父さんに、マックスはお話にぴったりの夜だから、このままお話を聞きたいと言います。お父さんの膝に頭を乗せ、お話を待つマックスにお父さんはどんなお話が聞きたいか、たずねます。ソファーに横たわりながら、「こわいおはなしが いいな!」と、笑顔で答えます。長いお話の夜がはじまります。

 

 [評価]

・テーマについて

    この本は私たちが持っている感情の一つである「こわい」について、書かれたものです。「こわい」という、この言葉を想像する時、ほとんどの人は、ネガティブなイメージの「こわい」を想像しているのではないでしょうか。「こわい」という感情は一つではまとめられません。私たちが身を守るための感情も持ち合わせているからです。

    この本では、お父さんが「こわい」時のいろいろな場面を語ります。マックスはその場面の一つ一つに身を置き、丁寧に想像していきます。そして、あかりが戻ってもマックスは話を続けて聞こうとします。そのマックスの顔には怯えや陰りはもうありません。なぜなら、マックスは一つ一つの「こわい」という感情がどんな時、だれにどのように起こるのかを知ったからです。そして、もっとお父さんから「こわい」ことについて聞こうとします。それはもっともっと、安心したいからだとも思えます。

・構成について

    この本をはじめて開いたとたん、嫌な予感がします。なぜなら、まだタイトルにもたどり着かないうちに、大きな黒い物体と汚れが目に飛び込むからです。そして、タイトルを見て、これから少し間、心の旅に出なくてはならないのかもしれないと覚悟します。次のページを開けば、急な停電に出くわし、ろうそくの火をみつめて、不安そうな目をしているマックスと無表情なお父さんの横顔が大きく目に入ります。その時、マックスから「こわいとは何か」という命題が与えられます。この本にあるように、私たちの心が何か漠然としたものに支配されている時、このたまごのような黒いものに、心のいたるところを支配されている状態なのかもしれません。私たちにも、マックスのお父さんがそばにいてくれたら、きっと、一つ一つの感情を手に取り、深く観察し、何かを見つけることが出来るでしょう。積極的に自分の暗い部分に火を灯し、見つめることが出来れば、漠然とた感情に支配されることはなくなります。具体化することによって、それらは雲散無消されるのだということが、マックスの態度から導き出すことが出来ます。

    そして、この本が他の本と大きく違うのは、答えは自分がこの本と対話し、自分で見つけなければならないというところです。ここに登場する人や何者かは、ほとんどが無表情です。絵本によくある大人の顔の表情で、答えが分かるようには構成されていません。

唯一、優しい顔をしているのは自由が空に浮かんでいる時だけです。お父さんはその自由でさえもこわいときがあると言うのです。

    最後にマックスはお父さんの膝に頭をのせ、晴れ晴れとしています。しかし、お父さんは相変わらず無表情の横顔で、お父さんの手からは、煙のようなものが出ています。その煙は長い夜をかけて話す「お話」なのかもしれません。そのことから、マックスは命題者であり、お父さんは私たちのストーリーテラーだということも読み取れます。ストーリーテラーと対話しながら、マックスからの命題に一つ一つ向き合えば、安心して、前に進むことが出来るでしょう。はじめの頃に覚悟した心の旅はこの本を離れても続くことも分かります。


2022年横浜茶話会エントリー作品発表

第1回横浜茶話会絵本大賞選考委員会への推薦作品が出揃いました。タイトルの五十音順です。


 

<第1回2022年選考過程>

2022年から2023年にかけて、自薦他薦により選考委員が決まる。

■2023年から各選考委員が候補作選定を進める。

■第1回選考会議 2023年4月15日 オンライン

現段階での候補作品を紹介。次回の選考会議までに「概要と評価」についてのレジュメを作成する。レジュメを参考にしつつ各選考委員が候補作品を読み込み候補作品を絞り込んでいく。

■第2回選考会議 2023年5月20日 オンライン

選考委員による選考理由の説明を受けて質疑応答を行う。ひととおりの質疑を経て予備選考を行う。

■第3回選考会議 2023年6月8日 予備選定

■第4回選考会議 2022年の大賞受賞作品はありませんでした。

 


第1回2022年茶話会絵本大賞エントリー作品(書名50音順)

『オーリキュラと庭のはなし』

前田まゆみ/作 アリス館 2022 年 3 月 


『ナイチンゲールのうた』

ターニャ•ランドマン/作 広松由希子/訳 BL出版 2022年2月 


『 PIHOTEK(ピヒュッティ) 北極と風を歩く 』

荻田泰永/文 井上奈奈/絵 講談社 2022年8月


『びんからだしてごらん』

 デボラ・マルセロ/作 なかがわちひろ/訳 光村出版 2022 年9月